ジョン・バカンを読む
(紀伊国屋・新宿南店)
頑張れ、中高年! 1920年代の古き良きスコットランドを舞台にマクーン氏が大活躍!1922年に出版されて以来のロングセラーを日本初翻訳!
原書は100年近く前の文章スタイルにスコットランド語や軍隊用語も多く含まれていて、現代の英和辞典や英英辞典だけではカバーしきれませんから、手引書として原書とつき合わせて読めるように横書きにしています。
また、聞きなれないスコットランドの言葉など、「確か前にも出てきたけど何のことだったかな?」ということがあるかもしれませんので、同じ言葉でも各章の最初にでてきたものにはやはり注釈をつけておきました。
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(What a nice surprise!! 先斗町の朋佳さんと朋ゆきさん)
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(先斗町の志奈壽さんと宮川町の小扇さん)
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(先斗町の千鶴さん)
読者の方の感想
tomsaiさん(www.sprasia.com/blog/zanmai/20110909200333.html)
【あらすじ】
ディクソン・マクーン氏は55歳で引退し、イングランドの荒野を旅する計画を立てた。かの地で知り合った自称若き詩人・ヘリテイジ氏と心ならずも同行する事となった彼は、ハンティングタワーと呼ばれる、主を失った荒涼たる館がそびえたつ小さな村に逗留することとなった。病人がいるからと嘘を言い宿泊を断る宿屋の大男、無人の館で侵入者を銃で脅す謎の小男。目的の館を見学することができず、その場を後にする彼らだったが、どこからともなく聞こえてきた「歌」に耳を傾ける。突然ヘリテイジ氏は叫んだ。「戻らなきゃ!」かつて、ロシアで生き別れた少女の歌声だと彼は言う。しかし、このかすかに聞こえる少女の歌声が、恐るべき陰謀と冒険の序曲だと、そのときの彼らは知る由もなかった・・・。
【感想】
ヒッチコックの映画『39階段』で有名なジョン・バカンの1922年の作品。
ジョン・バカンといえば冒険小説の大家、スパイ小説の元祖。『ハンティングタワー』なんて字面だけでもワクワクしてしまうタイトルだったので、内容も確かめず注文して買ってしまった。ところが届いた品は、なんだか大学の教科書みたいな体裁。文字組みも横書き。う~ん、なんかとっつきにくいぞ、この本、と思って積ん読状態でした。
今回、ようやく読み始めたわけですが、中年男のマクーン氏がバカンスに出かける紀行文、といった形で、途中で投げ出しそうになりました。主人公の名称すら、マクーン氏だかディクソンだかドッグソン(ヘリテイジが発音するなまり)だか混乱してくるし。それでも第3章の終わりまでは、がまんして読みましょう。
無人のはずの館から聞こえてくる少女の歌声が聞こえてくる、その時まで・・・。
ここから物語は、静かに、ゆっくりと大きく動き始めるのです。
主人公たちは、館に囚われになっている少女たちの存在に気がつき、宿を借りた老婦人に相談します。
「そりゃもちろんあの屋敷に乗り込んで真実を突き止めて、ひとりのこらず悪者を捕まえるに決まってるじゃないか。」もし行かないなら、私が乗り込んで行くとまくし立てる老婦人(まるで宮崎アニメに出てくるようなばっちゃん!)。
そして、事なかれ主義でこのまま旅を続けようか悩んでいたマクーン氏の心に、若き頃輝いていた冒険心がメラメラと燃え始めます。
かくして、彼らを支援するボーイスカウトの少年たち、宿を提供してくれたモーラン夫人の協力を得、マクーンとヘリテイジの老若コンビは「ハンティングタワー」に隠された秘密に挑んでいきます。
囚われのロシア皇女、彼女たちが隠した高価な宝石、それを狙う悪党団。彼女たちの命綱である宝石をあずかり、グラスコーの金庫へ安全な場所へとマクーン氏は悪党団の手を振りきり、保管することに成功します。それで彼の冒険は終わったはずだったのですが・・・。このあたりでもう、ページをくくるのがもどかしくなりました。
ようやく重い腰をあげ、冒険に参加することを決めたマクーン氏に、少年団の隊長ドゥーグルが「えらいぞ、じいちゃん」と賞賛し、その後戦線に復帰した瞬間から「じいちゃん」から「マクーンさん」へと呼び方が昇格する描写、先のモーラン夫人(なんて素敵なばっちゃん!!)が冒険をけしかけたりする場面や、拳銃を売ることは出来ないが貸すことは出来るぜと銃を差し出す店主とのやりとり、助けに来たマクーン氏に感謝を表す皇女の脇でチョコレートをムシャムシャ食べる皇女の従姉妹のような、おもわずニコニコしてしまう場面がいくつもあり、このあたりが英国小説の味だよなぁと思いました。
本の半ばあたりから登場人物たちが生き生きと動き始め、囚われのロシア皇女救出、ハンティングタワーでの攻防戦とクライマックスへと怒涛のように物語は急展開。それまで退屈だった、紀行文めいた情景描写が鮮やかに・・・あれ?こんな印象を持つ小説、どこかで読んだような・・・。そっか、P・D・ジェイムズだ!彼女の小説は英国小説の伝統だったんだ。
起死回生、ラストの少年団とモーラン夫人、そしてわれらがマクーン氏の大活躍。
愉快痛快な冒険小説とはまさにこの小説。中年男子諸君、オススメですぜ!
英文科さん
「最初はガウェインの緑の騎士に始まる古典的な自己探求モノなのかなと思っていたんですが途中から指輪物語も真っ青の戦争モノになっていってとても面白かったです!!
お話を読んでいると館に立て篭もって戦うところはLAコンフィデンシャルやロードオブザリングみたいに映像のイメージが沸いてきました。装丁も綺麗だし写真もあったり、何より横書きだったりと色々工夫が凝らされているなあと感じました! 面白かったです!」
yuppoさん (vanillamuffin.jugem.jp/)
「1920年代のスコットランドを舞台にした、中年のおじさまの大冒険!ヒロインの女の子とその恋人の関係がなんだかとても素敵♪」
(同じくyuppoさん twitter.com/yuppo_mozuku/status/11093137162240000)
「ジョン・バカン作のハンティングタワーっていう小説、おすすめです」
日本のマクーンさん
「物語は、私と同じ歳の経営者が会社を整理して、気ままな旅に出るところから始まる・・・・・・・そこで自分の気持ちとぴったり重なり合ってしまった。 『嵐が丘』や子どもの頃読んだ、イギリスのファンタジーを思い起こしてくれるスコットランドの息吹をたっぷり感じることのできる文章です。 どこかの木陰で、スコットランドに避暑に来ているようなつもりで、 異国情緒を味わう感覚で読めば面白いと思います」
慶夢庵さん( blog.goo.ne.jp/lipatti0528/e/ab005e0db8829fac98577ef82949a91f)
「雲が陰鬱にたれ込めたスッコットランドの荒涼とした風景のなかハンティングタワーは佇んでいた。其所は人が住むはずのない館なのに麗しき乙女の歌声が微かに聞こえてくるのだった。ディクソンはスコットランドではちょっとは名の知れた雑貨商。永年実直に勤め上げ、会社を大きくして悠々自適の身となった。そんな中気晴らしにでた旅先で
若き詩人ヘリテイジに出会ったことからいつしか眠っていた少年の心が目覚めてくる。
手足となるのは幼き果敢なダイハード達。悪党どもの鼻を明かす手際の良さやフットワークの大胆さなど獅子奮迅の活躍を見せつける。ディクソンも一文の特にもならないのに
少年のような義侠心から幽閉されたお姫様を悪党どもから救い出そうとする。何とも手に汗握る大活劇がくりひらげられるのだ。結末やいかに?一寸ほろ苦さをまぶした安堵感は誰しもが持っていた勇気を余韻を持って思い出させるものなのだ」
編集者さん
「リズミカルな短文で非常に読みやすく、登場人物のキャラクターも生き生きしている」
エンジニアさん
「スコットランド情緒が味わえてスコットランドに行きたくなる」
ブクログ
お求めはアマゾン www.amazon.co.jp/gp/product/4903935302 または
紀伊国屋bookweb bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4903935302.html で。
1575円(税込)
下記の店頭には在庫があるとのことです(2010年10月26日現在)
東京 ジュンク堂 渋谷店
東京 丸善&ジュンク堂 渋谷店
東京 紀伊国屋書店 新宿南店
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大阪 紀伊国屋 梅田本店
大阪 ジュンク堂 大阪本店
京都 ジュンク堂 梅田ヒルトン店
京都 ジュンク堂 京都店
盛岡 ジュンク堂 盛岡店
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書名:ハンティングタワー
訳者:リツ・ティーベン
ISBN978-4-903935-30-0
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プロフィール
- 訳者:Rits Teeven
- イギリス・ケンブリッジ在住 since summer 1998.現在はイギリスと日本を行き来する渡り鳥。誕生日は紅茶のアールグレイのグレイ伯爵と同じ3月13日。因みにレディ・グレイ(グレイ伯爵夫人)という紅茶もあるんんですよ。AB型。写真は2009年モロッコ・アガディールにて。
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