word

言葉が大好きで、たまに文章とか物語とか詩とか曲とか書いてます

〜一例〜

【コラム的な】

タイトル:タイムマシーンパスポート

夢とこの部屋をまだ行ったり来たりの朝方 選ぶ権利もないまま目覚ましのベルは鳴り響いた
昨日の僕と今日の僕が言い合いをしながら向かうのは とりあえずの気休めに冷蔵庫の中の冷えたコーラ
決して気持ちいいとはお世辞にも言えない風が また僕の決意を揺らがせては通り過ぎる
いつからか乗り捨てたブランコみたいに 名前を書き忘れたままの忘れ物は届けられることもなく まだあの公園で使い古されてる
通り過ぎる度に一人遊ぶ少年に遠い日の僕を重ねては たまにブランコをこいでみる
追い越せるだろうか あの頃の忘れ物 今の僕は 小5の頃から考え方も夢も変わってない

とても印象に残る先生がいた

月に一度の全校朝礼 音声ガイダンスのような校長の長い話 月の目標を淡々と話すやらされた感たっぷりの生活指導
小5なりに見えた大人の「こなす」感じの「教育」 とういか「勤務」 興味が持てなかった
そんな時 一人のおばさん先生が赴任 小さく痩せた小柄なおばさん だがとてもシャキシャキした元気な人
その先生が挨拶代わりにその月の目標を発表した

僕は目を疑った

台に先生が立った瞬間 流れる慌ただしいメロディ すると他の先生方がダンボール製のタンスやベッドを運び出して ステージが部屋になった そしてセリフのないミニ舞台が始まった
おばさん先生は靴下を履く だが、どうしても片方が見当たらない あれこれ探す
タンスから出し放題、ベッドはくちゃくちゃ どこをどう探しても見つからない

慌ただしい音楽が続く

そこで音楽が止まり効果音が鳴る 「ぴかーん」

おばさん先生はひらめいたようだ 僕は釘付けになる 先生は片付け始めた
探し物をいったん止めて綺麗に片付け始めた そういえば最初から部屋は散らかった設定だった
さっきよりはどこか固いというか正確なメロディの中 片付けは終了 そして落ち着いた中、もう片方の靴下を探すと… 見つかった!!
晴れ晴れとした顔で靴下を履き とても安らかなメロディの中、軽やかに踊る先生 そして音楽とダンスが止まったと同時に 先生は頭上の掛け軸を引くと…

「6月の目標 整理整頓をしよう」

校内は大爆笑 悔しいが僕も笑った(心の中で) そして僕はその先生のファンになった 好きな先生、印象に残る先生といろいろいるが ファンになった先生はたったこの一人だけだ
その時までの目標発表の先生はただ長く同じことを繰り返すだけ おばさん先生は無声映画を一人でやってのけてこの印象
現に、31歳の僕がまだ鮮明に覚えている あの時のあの感動は確実に僕のものではなく あの先生から与えられたものだ

忘れてた訳じゃないけど 思い出した

あんな感動を子供達とか次の世代に 僕は与えることができるだろうか あの感動を追い越せるだろうか こんなこともあってか 一時期は本気で先生目指して勉強してたっけな
今はそんな気持ちが唄や舞台に形を変えただけで 根本の想いは変わってない

小5の頃から僕です

これからの僕に足りないものを探すより 昔と比べてなくしたものを並べてみた方がいいかも
そこで見つけたものが 懐かしいあの頃にも行けて 希望に満ち溢れているはずの明日へも飛べる

僕だけのタイムマシーンパスポート





●歌的な●

「伝う」
詞・曲:盛合でぇすけ


君の手と僕の手を合わせてみた

何れ僕らも年老いて灰になり土に埋められる その時に僕らがいた証は墓石だけなのでしょうか?

それは嫌だ それは嫌だ それだけは嫌だ それだけじゃ それだけじゃ あまりにも寂し過ぎやしないかい
寂しいよ

だから歌う 僕は歌う 未だ見ぬ次の世代へと 僕の独断と偏見を
そして伝う 君へ伝う 底知れぬ人間の力・知恵が 計り知れぬ人間の血から血へと
ここから伝う


君の瞳から零れた涙が頬を伝い首を流れて 肩を渡り腕を通って手の平に辿り付いた

君の手と僕の手を合わせてみた 君の手と僕の手を合わせてみたら分かった気がしたんだ
君のこと

君へ歌う 僕は歌う また繰り返す時代へと 発展途上の気持ちでも
そして伝う 明日へ伝う 抱え切れぬ人間の困難・苦悩 やり切れぬ人間のこんな昨日でも
歌う 僕は歌う 未だ見ぬ次の世代へと 僕の独断と偏見を
そして伝う 君へ伝う 底知れぬ人間の力・知恵が 計り知れぬ人間の血から血へと
ここから伝う



「あたしはマネキン」
詞・曲:盛合でぇすけ


この春に大学を出て新入社員として早一月 収入も待遇も雰囲気も良くて何となく選んだこの会社
けれど現実はそんなに甘くなくて 社会とか想像以上に厳しくて 声が枯れるまで怒鳴られて 声が出なくなるまで泣いて

学校帰りに暇つぶしによく行ったコンビニが今じゃ私のレストラン 深夜0時過ぎの食事だから一緒にサプリメントも買ってみた
肌も荒れるし心も荒れるし気が付いたら部屋も荒れてるし 遠距離の彼なら冷たくて 出しっ放しのビールはぬるくて

もう疲れ過ぎて涙も出ない せっかくの休日に部屋も出ない

あたしはまるでショウウィンドウの放っとかれてるマネキンのよう
右手を上に左手を下に いつかは出たいと夢見る明日に


最近はテレビのドラマも見てない 親の顔だって全然見てない

鏡の前で笑顔を作って 枕の側で泣き顔を隠して
化粧を落とさず眠りに就いて 夢の中まで仕事を持ち込んで
落ち込んで
あたしはまるでショウウィンドウの放っとかれてるマネキンのよう
右手を上に左手を下に いつかは出たいと夢見る明日に



「シネマ」
詞・曲:盛合でぇすけ


あの日々を白い壁に映し出して眺めてる
僕の映写機はいい思い出だけを編集出来るのさ分かるだろう?

長い髪に触れる度絡み付く君の細い指離れずにそのまま夜を迎え朝が来るそんな毎日だった


どれだけの日々と想いを費やしたのか君にゃ分かりゃしない そうだろう?
結局主演は君で僕は脇役さ でも助演男優賞ぐらいもらえるだろう?

小さい肩を抱き寄せたその距離に芽生える愛しさ切なさ忘れられずあのまま腕を掴んでどこへも行かせなけりゃよかった


今は懐かしい記憶ということでそっとしまっておいたのに分かるだろう?

白い肌をなぞる手のひらから零れる弱さ可愛げな君のもろさありのまま二人いられたこの部屋はまるで映画のような1コマを飾る 彩る…思い出させる 

そしてまた歩き出す僕のスクリーンで


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