第一期。
第一話 メール
「あっ・・・?何じゃこら・・・?」
それは、一件のメールから始まった悲劇。
「見覚えのないアドレスだな・・・。」
≪おめでとうございます!あなたは”ゲーム”に選ばれました!≫
「・・・?ゲーム・・・?新手の詐欺か・・・?」
≪ルールは簡単です。100人いる”参加者”を見つけたらやっつけちゃってください。お届きになった箱の中に”武器”が入っています。それで攻撃を仕掛けてください。≫
「さっきの差出人不明のヤツか・・・?入ってるのは腕輪だけだけど・・・、とりあえずつけておくか。」
≪100人いる中で”優勝者”になれるのはたった一人です。優勝すれば、あなたが望むだけの財産と達成感を獲得することが出来ます。また、自分の命と引き換えに、ゲーム参加者の命を復活させることもできます。≫
「え・・・・。命・・・?復活って・・・。えっ・・・?」
≪そろそろお解りだと思いますが、コレは”殺し合い”のゲームです。騙して、殺して、勝ち上がり・・・名誉と財産を手に入れてください。詳しいご連絡はまたお送りいたします。ご検討をお祈りします。≫
「ど・・・、どうせイタズラだろ・・・?チェーンメールとか不幸の手紙みたいな・・・。やべっ!と、とにかく学校に行かねぇと・・・・。」
彼の名前は和泉 照。城西高校に通う2年生である。
母とケンカを理由に離れ、アパートで一人暮らしをしている。
学校までは数十分しかないのに、かなり遠く感じた。
やはり、今朝のあのメールが気になってしまう。
何度も受信メールを開けては読み返し、またメールが来るのかと冷や冷やさせられていた。
バキュウウウウウウン!!!
「うわっ」
近くの壁を粉々にしたのは、同い年くらいの少女だった。
「て、てめぇ何を・・・っ!?」
「お前、”ゲーム”の参加者・・・だろ?」
「なっ・・・・・・。」
黙ってその少女は右手の腕輪から光を放ち、弾丸のようなものを放った。
「なっ・・・・今、見え―・・・」
少女は攻撃を連発する。が、照は逃げ出すしか他なかった。
上手く逃げたが、照は恐怖していた・・・。
「な・・・、何だよアレ・・・。見えねぇじゃねぇかよ・・・・。」
照は震える足を何とか持ち上げ、学校へ逃げ込むように走りだした。
「ふん、逃げたか・・・。この”ゲーム”の参加者が生きて変えれると思うなよ・・・ッ」
あれから2時間後。
「やっと休み時間か・・・・。
・・・・。少女から逃げ切れたものの、100人の参加者は次々と狙ってくる。
あの少女が追いかけて来ない保障はない・・・・。」
「キャアアアアアアアッ!!」
照は慌てて窓から首を出した。
「・・・・・・ッ」
グラウンドは赤色に染まり、一時間目に体育をやっていた生徒・先生が何人も倒れていた。中には首や手や足が捥ぎ取られ、周りに散らばっている死体もあった。
「ねぇ、あんたココにいんでしょぉー?これ以上逃げてっとさぁ~、もっとたくさんの人が死んじゃうよお~?」
「くそっ・・・・あの女っ・・・!!」
照は急いで走り出した。