小説
インターハイ準々決勝
ハーフタイム
ランランラン RUN RUN RUN 黒子のバスケ
黒子のバスケ二次小説です。青+黄、黄+黒、青X黒かな~?
走れ、と体が叫んでる。
このリズムを続けるんだって
鉛のような重い足をひきずって
真夏の犬みたいにハアハアいって
それでも
心臓は動くことをやめない
僕に命令する
走れ、走れ、走れ
1. インターハイ
「ねぇ、黒子っち」
もたれていた手すりから顔を上げた黄瀬涼太が
黒子テツヤに訊ねた。
「正直言ってどっちが勝つと思うっスか?」
軽く冗談めいた口調だが、黄瀬の目は笑っていなかった。
明るい茶色の瞳が暗く濃い色彩を帯びている。
いつもの黄瀬なら「なんてね、冗談っスよ」と
へらへら笑うところだ。
真夏の日、インターハイ準々決勝。桐皇v海常。
試合観戦に来た黒子は偶然黄瀬に出くわした。
黄瀬はハーフタイム中、一人になりたくて、
体育館の外に出たのだろう。
黒子は首を振った
「わかりません」
黄瀬は苦笑いした。
「ふふふ、そこは『黄瀬君です』言っとくとこっスよ?フツー」
「嘘はつけません」
きっぱりと黒子が言った。
「うん。だよね、黒子っちは嘘はつかないっスよね・・・」
「どっちが勝つかホントにわからないんです」
黒子はまっすぐな目ですまなそうに黄瀬を見た。
「どっちが勝つかわからない、か・・・」
黄瀬は空を見上げた。
夏の空に、もくもくとした雲が地平線から湧いている。
黄瀬の色素の薄い髪が日差しの中でキラキラしているのを
黒子は黙ってみていた。
やがて「うん」と一人頷くと、黄瀬は黒子に笑いかけた。
「ありがと。黒子っち、勝負はやってみなけりゃわからない、
今はそれで十分っス」
「黄瀬君」
黄瀬が黒子と向かい合うと、身長差がある分、
黒子は黄瀬を見上げることになる。
黄瀬は何かふっきれたような顔をしていた。
「
黄瀬君、そろそろハーフタイム終わりますよ」
「そうっスね。じゃあ、黒子っち、また」
背を向けた黄瀬が急に足を止めた。
「どうかしましたか?」
「ねぇ。黒子っちはどっちの応援?」
「え、応援、ですか?」
黒子が大きな目を見開いた。
「俺と青峰っち、どっちを応援してるっスか?」
黄瀬がちょっと気弱な顔をしている。
黒子ははっきりと答えた。
「どっちも」
「どっちも?」
「はい、どっちも応援なんかしてません。二人ともライバルですから」
「ライバル?」
「はい、黄瀬君はずっと僕のライバルだと思ってきました。
だから、もう一人のライバルである青峰君に簡単に負けてもらっては困ります」
黄瀬は驚いた顔でしばらく黒子を見ていたが
「イイっスね、そういうの」そう言って、ニッと破顔した。
「俺、ずっと黒子っちと同じチームでやりたいって言ってたけど、取り消すっスわ。『ライバル』、その方が最高に燃える」
黄瀬の顔つきが変わっていた。
「黄瀬君」
黄瀬はもう振り向きもせず、扉を開けて中に入っていった。
このリズムを続けるんだって
鉛のような重い足をひきずって
真夏の犬みたいにハアハアいって
それでも
心臓は動くことをやめない
僕に命令する
走れ、走れ、走れ
1. インターハイ
「ねぇ、黒子っち」
もたれていた手すりから顔を上げた黄瀬涼太が
黒子テツヤに訊ねた。
「正直言ってどっちが勝つと思うっスか?」
軽く冗談めいた口調だが、黄瀬の目は笑っていなかった。
明るい茶色の瞳が暗く濃い色彩を帯びている。
いつもの黄瀬なら「なんてね、冗談っスよ」と
へらへら笑うところだ。
真夏の日、インターハイ準々決勝。桐皇v海常。
試合観戦に来た黒子は偶然黄瀬に出くわした。
黄瀬はハーフタイム中、一人になりたくて、
体育館の外に出たのだろう。
黒子は首を振った
「わかりません」
黄瀬は苦笑いした。
「ふふふ、そこは『黄瀬君です』言っとくとこっスよ?フツー」
「嘘はつけません」
きっぱりと黒子が言った。
「うん。だよね、黒子っちは嘘はつかないっスよね・・・」
「どっちが勝つかホントにわからないんです」
黒子はまっすぐな目ですまなそうに黄瀬を見た。
「どっちが勝つかわからない、か・・・」
黄瀬は空を見上げた。
夏の空に、もくもくとした雲が地平線から湧いている。
黄瀬の色素の薄い髪が日差しの中でキラキラしているのを
黒子は黙ってみていた。
やがて「うん」と一人頷くと、黄瀬は黒子に笑いかけた。
「ありがと。黒子っち、勝負はやってみなけりゃわからない、
今はそれで十分っス」
「黄瀬君」
黄瀬が黒子と向かい合うと、身長差がある分、
黒子は黄瀬を見上げることになる。
黄瀬は何かふっきれたような顔をしていた。
「
黄瀬君、そろそろハーフタイム終わりますよ」
「そうっスね。じゃあ、黒子っち、また」
背を向けた黄瀬が急に足を止めた。
「どうかしましたか?」
「ねぇ。黒子っちはどっちの応援?」
「え、応援、ですか?」
黒子が大きな目を見開いた。
「俺と青峰っち、どっちを応援してるっスか?」
黄瀬がちょっと気弱な顔をしている。
黒子ははっきりと答えた。
「どっちも」
「どっちも?」
「はい、どっちも応援なんかしてません。二人ともライバルですから」
「ライバル?」
「はい、黄瀬君はずっと僕のライバルだと思ってきました。
だから、もう一人のライバルである青峰君に簡単に負けてもらっては困ります」
黄瀬は驚いた顔でしばらく黒子を見ていたが
「イイっスね、そういうの」そう言って、ニッと破顔した。
「俺、ずっと黒子っちと同じチームでやりたいって言ってたけど、取り消すっスわ。『ライバル』、その方が最高に燃える」
黄瀬の顔つきが変わっていた。
「黄瀬君」
黄瀬はもう振り向きもせず、扉を開けて中に入っていった。
1/21
プロフィール

- ニックネーム
- うり
- 性別
- 腐女子
- 血液型
- B型
- 自己紹介
- 本が大好きな主婦です。黒子のバスケなんかの二次小説を書いています。
- 趣味
- 犬と遊ぶこと。映画を観ること。音楽を聴くこと。走ること、と言いたいが、最近走れない…
- 特技
- 動物には好かれる方
- 職業
- 事務職
- 座右の銘
- 人事を尽くして神様にお願いする
最近の記事一覧
カテゴリー
携帯用QRコード