小説
愛 タッチ you
黄 x 黒 黒バス
8
8.君と書いて恋とよんで
黒子の声が耳に届いた。
風に吹き消されそうに、小さな掠れた声だったけれど聞き違いじゃない。
「オレが……好き?]
息が止まった。
思わず彼の顔を見つめると、黒子は俯いた。
耳たぶが赤くなってる。
「こっち向いて7、黒子っち」
歯がゆくなって彼の手を引き寄せた。
彼はゆっくりと顔をあげた。
目は伏せたまま、真っ赤になっている。
ヤバい。恥ずかしそうな黒子は、即押し倒したいほど可愛い。
彼の両腕を掴んだまま、オレは「黒子っち、オレを見て」と迫った。
「オレのこと好きなの?本当に?」
黒子がおずおずと目をあげた。
大きな瞳が熱っぽく潤んでオレを見つめてくる。
彼はこくんと頷いた。
胸がドクンと鼓動を打った。
この時のオレは、うれしいとか幸せっていう言葉じゃ
とても足りなかった。
なんというか、じわじわ~と押し寄せてくる歓喜の波に
胸がいっぱいになって、何も言えなかった。
気のきいた言葉ひとつ。
それどころか小心者のオレはつい余計なことを訊いてしまった。
「青峰っちは?」
黒子は「えっ」と怪訝そうに首を傾けた。
「なんで、今、青峰君が出てくるんですか?」
予想外の反応だった。
「だって……、黒子っちは青峰っちのモンだと思ったから」
とたんに表情が固くなった。
(しまった)と後悔したが、もう遅い。
「青峰君のモノ?僕が、ですか?」
さっきまでの甘く恥じらっている可愛い黒子の様子が一変した。
顔が険しい。
もうこうなったら、行くとこまで行くしかない。
「だって……黒子っち、青峰っちとはいつも
気持ちが通じ合ってるって感じだったし」
「青峰君と通じ合えるのはコートの中だけです」
「青峰っちへのパスはなんか、アイコンクトしなくても
もうくるのわかってるっていう感じの、二人だけの世界だったし」
「君はパスする相手みんなに恋をするんですか?
そんなのキモチ悪すぎます」
「だってさ……」
フー、と黒子はため息をついた。
「僕の言うことが信じられないですか」
夕日が地平線に沈んだばりで、まだ西の空は夕焼けを残していた。
今はまだ明るいけれど、すぐに暗くなるだろう。
黒子はオレをじっと見た。
澄んだきれいな瞳に夕日の色が映ってる。
大きな目だな、とオレは思った。
(デカくて落っこちちゃうんじゃないか?)
思わず笑った。
他の誰も信じられなくても、黒子のことは信じられる。
誰よりも真面目で誠実なオレの黒子。
黒子はオレが好きだ。
青峰っちでも、他の誰でもない。
このオレ、黄瀬涼太が好きなんだ。
黒子を引き寄せて、耳元に囁く。
「…キスしてくれたら、信じられるかも」
耳に触れた息がくすぐったかったのか、黒子の肩がピクンと跳ね上がる。
オレは黒子の身体に回した腕にきゅっと力を入れた。
お互いの触れあってる部分が熱を帯びてる。
「わかりました」黒子は頷く。
「キスしたら信じてくれるんですね」
「うん」
と返事した瞬間に、黒子の口がぶつかってきた。
不器用なキスは少しずれて、口の横に落ちた。
キスというよりは、これでは突発事故だ。
「これで、信じてもらえますよね」
マジメな顔で黒子は言うんだけど。
「黒子っち、今のはキスじゃないよ」
オレは彼の頬を指でそっと撫でた。
「もう一度、やり直し」
今度はオレが黒子の唇を奪う。
黒子の声が耳に届いた。
風に吹き消されそうに、小さな掠れた声だったけれど聞き違いじゃない。
「オレが……好き?]
息が止まった。
思わず彼の顔を見つめると、黒子は俯いた。
耳たぶが赤くなってる。
「こっち向いて7、黒子っち」
歯がゆくなって彼の手を引き寄せた。
彼はゆっくりと顔をあげた。
目は伏せたまま、真っ赤になっている。
ヤバい。恥ずかしそうな黒子は、即押し倒したいほど可愛い。
彼の両腕を掴んだまま、オレは「黒子っち、オレを見て」と迫った。
「オレのこと好きなの?本当に?」
黒子がおずおずと目をあげた。
大きな瞳が熱っぽく潤んでオレを見つめてくる。
彼はこくんと頷いた。
胸がドクンと鼓動を打った。
この時のオレは、うれしいとか幸せっていう言葉じゃ
とても足りなかった。
なんというか、じわじわ~と押し寄せてくる歓喜の波に
胸がいっぱいになって、何も言えなかった。
気のきいた言葉ひとつ。
それどころか小心者のオレはつい余計なことを訊いてしまった。
「青峰っちは?」
黒子は「えっ」と怪訝そうに首を傾けた。
「なんで、今、青峰君が出てくるんですか?」
予想外の反応だった。
「だって……、黒子っちは青峰っちのモンだと思ったから」
とたんに表情が固くなった。
(しまった)と後悔したが、もう遅い。
「青峰君のモノ?僕が、ですか?」
さっきまでの甘く恥じらっている可愛い黒子の様子が一変した。
顔が険しい。
もうこうなったら、行くとこまで行くしかない。
「だって……黒子っち、青峰っちとはいつも
気持ちが通じ合ってるって感じだったし」
「青峰君と通じ合えるのはコートの中だけです」
「青峰っちへのパスはなんか、アイコンクトしなくても
もうくるのわかってるっていう感じの、二人だけの世界だったし」
「君はパスする相手みんなに恋をするんですか?
そんなのキモチ悪すぎます」
「だってさ……」
フー、と黒子はため息をついた。
「僕の言うことが信じられないですか」
夕日が地平線に沈んだばりで、まだ西の空は夕焼けを残していた。
今はまだ明るいけれど、すぐに暗くなるだろう。
黒子はオレをじっと見た。
澄んだきれいな瞳に夕日の色が映ってる。
大きな目だな、とオレは思った。
(デカくて落っこちちゃうんじゃないか?)
思わず笑った。
他の誰も信じられなくても、黒子のことは信じられる。
誰よりも真面目で誠実なオレの黒子。
黒子はオレが好きだ。
青峰っちでも、他の誰でもない。
このオレ、黄瀬涼太が好きなんだ。
黒子を引き寄せて、耳元に囁く。
「…キスしてくれたら、信じられるかも」
耳に触れた息がくすぐったかったのか、黒子の肩がピクンと跳ね上がる。
オレは黒子の身体に回した腕にきゅっと力を入れた。
お互いの触れあってる部分が熱を帯びてる。
「わかりました」黒子は頷く。
「キスしたら信じてくれるんですね」
「うん」
と返事した瞬間に、黒子の口がぶつかってきた。
不器用なキスは少しずれて、口の横に落ちた。
キスというよりは、これでは突発事故だ。
「これで、信じてもらえますよね」
マジメな顔で黒子は言うんだけど。
「黒子っち、今のはキスじゃないよ」
オレは彼の頬を指でそっと撫でた。
「もう一度、やり直し」
今度はオレが黒子の唇を奪う。
20/21
プロフィール

- ニックネーム
- うり
- 性別
- 腐女子
- 血液型
- B型
- 自己紹介
- 本が大好きな主婦です。黒子のバスケなんかの二次小説を書いています。
- 趣味
- 犬と遊ぶこと。映画を観ること。音楽を聴くこと。走ること、と言いたいが、最近走れない…
- 特技
- 動物には好かれる方
- 職業
- 事務職
- 座右の銘
- 人事を尽くして神様にお願いする
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