小説
ウィンター・カップ 緒戦 開始直前
誠凛VS桐皇
絶対相対論 黒子のバスケ
10/7 COMIC CITY SPARKに出品した『TIP OFF』の中のお話。 この本はJELLYBEANSというサークル名で佐伯君と執筆してます。 佐伯君はせつな可愛いラブラブなお話が得意。私はイチャイチャが描けない~ ここでち
「んなカッコして何やってんすか?緑間っち」
「な、なんでわかるのだよ」
「わからない方がどうかしてるっス。応援スか?どっちの?」
「応援ではない。偵察なのだよ」
「えー、偵察ならもっと目立たないカッコにしないと」
「完璧な変装のはずなのだが」
「完璧に目立ってるっスよ」
確かに二人は人目を引いていた。二人とも背が高く、黄瀬はその容姿だけで女子の熱い視線を釘付けにしているし、ターミネーターのようなサングラスをかけた緑間は、かなり危険な只者ではない雰囲気を醸し出していたからだ。
「あれ黄瀬じゃね?」
「あのヘンなサングラスは、緑間だろ?」
「やつら、青峰の試合、観に来たんだな」
という囁きもちらほら聞こえる。
黄瀬も緑間もそんな外野の声を気にする素振りはなかった。
中学の頃から慣れっこになっていたからだ。
バスケットボールファンの間では今回のウィンター・カップは注目の的なのだった。『キセキの世代』という伝説。
何しろ、全中をずっと連覇中の帝光中学の中でも、もっとも強いと言われたのが『キセキの世代』。
5人とも全員別々の高校に入り、お互いライバルとして競う。
いったい、誰が最強なのか?
インターハイは、赤司のいる洛山が優勝、青峰の桐皇が準優勝。
だが、赤司、青峰はともに試合に出ていない。
つまり、決戦の場は、インターハイでない。このウィンター・カップということだ。
「ところで、緑間っちは、どっちが勝つと思ってるっスか?」
「フン、桐皇のインターハイ準優勝はフロックではないのだよ」
「フーン、青峰っちが勝つと思ってるっスね」
「黄瀬、お前はどうなのだよ?まさか、黒子達が勝てると思ってるのか?」
「んー、まぁ、順当に言ったら、そうっスね、緑間っちの言うとおり、青峰っちが勝つ、かな。でも・・・」
「でももすもももないのだよ。
現に夏は、黒子達は青峰にコテンパンにやられているのだよ。
あの差はわずか数か月では埋まらない」
「俺も現時点では、火神っちは青峰っちに負けてる。と思うっス」
「そうだろう、青峰は最強だ。お前も青峰に負けたのだし」
「そう言う緑間っちは、黒子っち達に負けたじゃないッスか。
痛っ。もう、何するんスか?それ何なんスか?」
緑間は手にしていたモノで黄瀬を殴った。
「これはハニワだ」
緑間は、目と口をぽかんとあけたような土の塊を黄瀬に見せた。
「なんでハニワなんか持ってんスか?」
「ラッキーアイテムに決まっているのだよ」
「なんで、ラッキーアイテムで殴るっスかー?」
「黄瀬のくせに生意気なのだよ。青峰にも黒子に負けたくせに」
「うっ、過去の傷にそれ以上触れないでほしいっスよ」
黄瀬は痛そうに胸を押さえたかと思うと
「でも、いいや、次は勝つっスから」
次の瞬間、ぱっと不敵に笑ってみせた。
「でも、正直、勝負に絶対はないっス。試合は始まってみなければわからないっスよ。それに、黒子っちも火神っちも最後まであきらめないっスからね」
「そんなの青峰も同じなのだよ」
「なら、なおさら、何が起こるかわからないっス」
「フン、俺は見たくはないな」
「何を?」
「青峰が負けるところも、黒子が負けるところも、だ」
「へぇ、緑間っち。ずいぶん、優しいっスね?」
「優しい?誰が?
俺はただ、俺が負かすまで、2人には負けてほしくないだけだ」
「心配しなくても、緑間っちは赤司っちに勝たないと、二人には当たらないっすよ。あっ、痛っ、」
「よけいなお世話なのだよ」
「だからって、もうハニワでぶつのやめてほしいっス」
「心配は不要だ。赤司とやる日はこの3倍の大きさのハニワを買っていくのだから」
大切にハニワを抱いた緑間の顔は決意に満ちていた。
その時、試合開始の15秒前のブザーが鳴った。
誠凛高校、桐皇高校両行の選手たちがコートに出てきた。
コートの中央に整列した。
「いよいよ始まるか」
「火神っち、ちょっと雰囲気変わったっスね。なんか、やってくれそうな予感するっスよ」
「フン、前よりはマシになった、という程度だがな」
「黒子っちもなんだか、いつもと違うっス」
「誠凛はこれが全国大会初めてだろう?そのわりに、みんなずいぶん落ち着いている」
「いいスタートが切れそうっスね」
「コートの中央で審判がボールを投げ上げた。
「始まった。火神っちと青峰っち、どっちが強いかというより」
「勝った方が強い、のだよ」
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プロフィール

- ニックネーム
- うり
- 性別
- 腐女子
- 血液型
- B型
- 自己紹介
- 本が大好きな主婦です。黒子のバスケなんかの二次小説を書いています。
- 趣味
- 犬と遊ぶこと。映画を観ること。音楽を聴くこと。走ること、と言いたいが、最近走れない…
- 特技
- 動物には好かれる方
- 職業
- 事務職
- 座右の銘
- 人事を尽くして神様にお願いする
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