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ごあいさつ

ごあいさつ
                         

 2006年にメセナ静岡を設立したときに感じたことです。21世紀にはいっていまだ存在する「未就学児童は入場できません」この言葉を、自らのコンサートを知らせるチラシやフライヤーに書かずにいられないのはなぜなのだろうか?音楽業界ではきわめて当たり前だったこのことが、メセナ静岡を設立したメンバーにはたいへんな疑問でした。ならば、子供も大人も一緒に聴けるコンサートを僕たちでやってしまおう。せっかく生の演奏を聴くのに素敵な会場もあったほうがいいよね、そこも準備しよう。お父さんもお母さんも私もみんなも、ちょっとおめかししてコンサートに行けたら楽しいんじゃない?そこで出会う音楽は、いつも耳にしているアニメや童謡ばかりではなく、素敵なメロディを、さまざまな音色を奏でる楽器と楽器を自由に扱う音楽家のお姉さんやお兄さんたちに演奏してもらおう。知ってる曲があったら歌っても良いよとステージから呼びかける自由な空間はこうして生まれました。あるときコンサートのなかで障がいのある子どもを連れた方から、みなさん演奏に学校や施設に来てくれるけど、ホールでコンサートに参加したことは初めてです。といわれました。そこでメセナ静岡のメンバーはまた考えました。もしかして車椅子の人たちは、知的障がいのある子供たちは、自由にコンサート会場に音楽を聴きに来ることができないのだろうか? そこで静岡県内の音楽ホールや施設にアンケート調査をしました。2011年3月の東北大震災の後です。車椅子の方の避難や子供達やお年寄りがコンサートやイベントに参加した時の避難や誘導方法など、みんなが安心してコンサートに参加できる場所や方法を知りたかったのです。その調査の結果から作成した冊子が「障がいを持つ児童と家族がコンサートの参加した際の注意点」です。現在は静岡県でも0歳から参加できるコンサートや親子で参加できるコンサート、バリアフリーのコンサートはとても増えました。こんなコンサートがあってもいいよね。みんながようやく気がついてくれたのです。私たちは次のステップへと踏み出すことにしました。
  メセナ静岡が提供するコンサートは演奏者と参加者がみんなで作るコンサートが基本です。演奏家が挑戦したい素晴らしい曲、みんなが聞きたい素敵な曲、みんなで歌ったり踊ることができる楽しい曲。演奏家とお客様だけではなく、メセナ静岡のコンサートを成功させるために立場や状況の違うけれどもみんなで音楽を楽しむことを目標とした市民の皆さまの協力をずっといただいています。コンサートの企画を最初の段階からガッチリ関わるスタッフ。当日のボランティアに興味を持って参加をする方もいます。就労支援のNPOと協力して支援中の方がさまざまな仕事を経験するために研修で参加をしています。いまでは赤ちゃんの時から毎回コンサートの参加してくれた子供達が、小学生になって自主的にプログラムの配布をお手伝いしてくれるようになりました。こうしてメセナ静岡はさまざまな手法で自由に音楽をたのしむためにいろいろなジャンルの方と積極的にコンサート音楽に取り組んできました。
 そして現在、メセナ静岡はアートと音楽(音楽もアートのカテゴリーです。)の両方を一緒に楽しむことを考えています。いままで経験してきた音楽を使用した社会貢献活動だけではなく、静岡県内で企業や行政と協力して音楽や現代アートの開催協力、大学と共同でアートマネージメントの実践やさまざま調査もおこなっています。その過程で知り合った友人たちと2019年より2022年にかけて『多世代にまたがる文化事業とまちおこし事業に関わるボランティアスタッフの意識調査とボランティア活動のための調査と実践』をテーマに調査をおこないました。調査報告書のタイトルは「いちアートボランティアがモヤモヤの正体をみつけたくてアートボランティアに関わる人たちに話を聞きまわった3年間の軌跡2019-2021」は専用ページバナーよりダウンロードが可能となっています。メセナ静岡でも3年間にわたる長期の事業というものには挑戦をしてことがありませんでした。事業の最初から多くの時間を使い調査に携わり、報告書の制作編集において素晴らしいセンスでまとめ上げた繁田和美さん、市民活動の目線から考察をした深野裕士さん、調査の手法そのものを支えていただいた芸術文化観光専門職大学助教井原麗奈先生と認定NPO法人しずおか環境教育研究会山本由加理事長に感謝すると共に、制作した報告書をみなさまにどのように使っていただけるのかという提案と活動が、令和4年度からの音楽の架け橋メセナ静岡のあたらしい目標+となります。
 21世紀にはいり、インターネットに接続するスマートフォンの爆発的普及や音楽制作や視聴をおこなうデバイスの素晴らしい進化とともに音楽やさまざまなArtを楽しむことの意識や方法、環境は劇的に変化を遂げています。特に音楽、映像、美術は、音楽と造形美術、映像作品と音楽、音楽と文学など、アートの全領域で、密接な関係性を持つようになってきたと考えます。
 メセナ静岡が目標として掲げてきた静岡県の音楽力の向上は、Art芸術を愛する市民みなさん一人ひとりのアートへの愛情と理解、普段の生活と深く関係性を持たなければ活動の目標はなし得ないと思います。また音楽も含めさまざまな芸術は持続可能な社会を目標とするSDGsとも深く関わっています。人間の多様性を支えるArt芸術の持つ可能性を信じ、これからも音楽の架け橋メセナ静岡は楽しんで活動を続けます。
さあ皆さんもご一緒に音楽を芸術を人生を楽しみましょう。             

特定非営利活動法人音楽の架け橋メセナ静岡 理事長 髙橋正彦 90歳

メセナ静岡からコンサートアートイベントお知らせ

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