上手なピアノ教室選び
いろいろなピアノ教室の生徒さんの演奏を聞き比べること
最近のピアノ教室では「楽しく」という側面ばかりが重要視されているように思います。ピアノしか勉強していない先生が、教育系の歌唱や弾き歌い・学校で扱うリコーダーレッスンをしたり、音楽とは全く関係のない内容までレッスンに取り入れたり、基礎を身に付けるべき時期の子どものレッスンに、ディズニーやジブリ、ポップスを中心にレッスンしたり・・・。浅く広く、とにかく多くの生徒を募集・受け入れている教室は少なくありません。しかし、そうすると、同じ年数、同じだけ練習してもピアノの上達には大きな差が出てしまいます。上手になることよりも楽しかったらよいとお考えの方でも、長年続ければ続けるほど、伸び悩みを実感され、後悔される時が来ると思います。専門性の高いピアノの先生は、シンプルなクラシックのピアノだけのレッスンをされるものです。
驚かれることが多いのですが、大学で音楽科を出ていないピアノの先生も少なくありません。もちろん、音楽科がすべてではありません。(音大を出ていなくても一流の先生に長期間にわたって指導を受けて、コンクールなどで成果を上げておられるような素晴らしい先生がおられるのも事実です。)音楽科に入るには、努力が必要ですし、それなりの先生のレッスンを受け続けなければいけません。学生時代もピアノ専門実技はもちろん、和声や指揮法、作曲、声楽、管弦打楽器、合唱、オーケストラ・・・・など、音楽を幅広く勉強しています。学内での厳しい競争もあります。音楽科以外では、なかなか幅広く音楽を勉強することはできません。特に導入期は、趣味程度に習った程度の先生に習ってしまうと、後々苦労することになります。
ピアノ講師に免許や資格は存在しません。大手音楽教室に、指導グレードなど存在しますが、音楽科を出ていない方でも、意外と簡単に取得できてしまいます。初歩または趣味の方は指導するけれど、受験生はレッスンしませんという先生では、最終的に生徒さんは、伸び悩むことが多いです。そのような先生の所から急に音楽の道を志すために、途中で当教室に変わってこられる生徒さんがおられます。演奏を聴くと、「もっと早くからきちんとレッスンを受けていれば・・・これからの修正期間がもったいない・・・」と思います。
きちんとした教室(先生)選びは本当に大事です。音楽教室は、たくさん存在しますが、一度きりの楽しい体験レッスンだけに惑わされないでください。また、生徒さんの演奏を聞くことなく、手軽なお月謝設定の教室即決されるのは、あまりお勧めできません。良い教室は、上手に弾く生徒が多いです。教室の生徒さんの演奏を聴き比べることが、上手な教室選びにつながると思います。ぜひ、いろんな教室のピアノ発表会に出向いてください。素人さんには、演奏の違いが分からないなんてことはありません。演奏の違いは一目瞭然です。