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3.立場を明確にする

都立中作文の書き方(その3)

立場を決めましょう

立場を決めるとは、どういうことでしょうか。
これは実は、中学受験生から大学受験生まで、
同じような間違いを犯すことが多いです。
  • どちらも大事だ
  • ○○から決めるべきだ
都立中の過去問を添削していても、
これらの結論に至っている作文が非常に多いです。
 
価値観が2つあって、両立しえず、
どちらがより適切かについて判断がつかないというのは、
もともと議論の前提になっています。
どちらの価値観を重視するのか、
それについて明らかにしなければいけないのに、
その結論を棚上げするのでは、
もはや答えたとは言えません。
 
例を挙げましょう。
 
★子供は携帯電話を持つべきか
  • 持つべきだ
  • 持たないべきだ
間違った結論としては、以下のようになるでしょうか。
  • 持つ立場も持たない立場も一理ある
  • 親の方針に従うべきだ
まず前者から。
どっちにも一理があるからこそ、問題になっています。
あなたがどっちの立場で、その理由は何か、
それを論理的に記述することが求められています。
こう答えてしまっては、全く点数をもらうポイントがありません。
 
次に後者。
親はどういう価値基準に基づいて決めるべきですか?
誰かが決めなければいけないので、
どういう基準で決めるか、
それを説得的に説明しなければなりません。
こう答えても、やはり点数をもらうポイントがありません。
 
これは本当に簡単なことです。
全ての説明文は、AはBである(ではない)
という構成になっています。
そう思うか思わないか、思うとしたら理由は何か、
思わないとしたら、その理由は何か、結局何なのか、
それ以外の構成で文章を書く必要がありません。
 
例えば、「友情が人生で1番大切だ」というテーマであれば、
「自分もそう思う」か、「1番だとは思わない」というように、
シンプルに意見を持てばいいのです。
 

意見を持つ際の注意点

ここで、当たり前と言えば当たり前のことなんですが、
1つ注意点があります。
 
何かに意見をする時には、反論をする方が通常は楽です。
逆に、作文を書いていて、「私もそう思う」という構成の場合、
非常に書きづらいと思ったことがある人が大半だと思います。
それはなぜかというと、参照している課題文に、
ほぼ全て書かれてしまっていたり、
あるいはそこに書かれていることに引きずられてしまうからです。
 
ただ、ここで気を付けなければいけないのが、
書きやすいからといって、
何でもかんでも反論するのはよくないということです。
 
例えば、「友情は大切である」というテーマで、
「友情は大切ではない」という反論で書き始めたとします。
答案採点者も人間です。
そんな小学生、合格させたいでしょうか。
都立中の制度目標であるリーダーシップを身に付ける上で、
適切な判断力を発揮してくれそうでしょうか。
 
こんな結論では、さすがにまともな点数はもらえません。
「友情が人生で1番大切だ」という主張に対する反論なら、
例えば「親が1番」とか、
誰もが納得しやすい結論にはしうると思います。
それでも、友情そのものが「大切ではない」は行きすぎです。
 
都立中の校長先生なんかも、講演会等で、
「そういう答案には点数をつけられない」
というようなことを言っております。
バランス感覚という言葉がありますが、
小学生の答案でも、バランス感覚は非常に重要なのです。